漫画「銀と金」のあらすじ・内容!善か悪か?人生を買える金を手に入れろ!
競馬で負けて苛立っていた森田鉄雄は、外れ馬券が札に見えてしまうほど危ない精神状態に追いこまれていました。
そんな姿を見ていた謎の男が森田に声をかけ、日当10万円の怪しいアルバイトの話を持ちかけます。金に困っていた森田はうさんくさいと思いつつも、その仕事を引き受けてしまいます。
その仕事はみかん箱をアパートに運ぶだけという単純なものでしたが、その箱の中味はなんとお金。額にして10億円という大金だったのです。
その大金に驚く森田を尻目に、謎の男はそのアパートの一室で集まった人々に次々とそのお金の貸し付けを始めました。
どこからもお金を借りられなくなった人たちが、最後の手段としてこの男の元に集まったのです。
そこで森田は、この謎の男が銀王と呼ばれる男であることを知ります。銀王こと平井銀二の正体は裏社会のフィクサー。お金を借りにきた男たちに時に厳しく時に優しく声をかけ、最終的に金を搾り取ろうとする銀二の姿に圧倒される森田でした。
そんな森田の前に銀二は五千万円を積み、人を一人殺してもらいたいと依頼します。驚き悩み金に目がくらむ森田でしたが、最終的にこの依頼を断ります。「人殺しはできないが金は欲しい。」と銀二に伝えました。
ところが、この依頼は森田を試す銀二流の試験だったのです。自分の欲のために簡単に人に殺すような奴は信用できないが、金を求める強い野心を抱く男が仲間に欲しい。そんな銀二の試験を見事に突破した森田は、ついに銀二に仲間と認められます。
何も持たない男の森田が、裏社会で人生を買える金を手に入れるための戦いがこうして幕を開けたのでした。
カイジやアカギで知られる福本伸行の最高傑作
ギャンブル漫画の金字塔である『カイジ』や『アカギ』でおなじみの福本伸行先生ですが、私はこの銀と金こそ最高の傑作だと思っています。
裏社会のフィクサーや平井銀二の卓越した頭脳はカッコよくて憧れてしまいますが、それに感化され自分の勘とセンスで見事に成り上がって行く森田の生き様もかなり魅力的です。
小賢しい画商との目利き勝負や、いい気になっている御曹司とのポーカー勝負、大金持ちとの特殊な麻雀勝負など、大金を賭けた勝負はこれぞギャンブル漫画の真骨頂とも言うべきストーリー展開で、読んでいて興奮間違い無しの漫画です。
それ以外の命がけのやり取りについても、終始ハラハラドキドキで飽きることはないと思います。
唯一この作品の残念な点は連載が打ち切りとなってしまったため、結末が未完のまま終わってしまっているという点ですね。
ただ、この続きは一体どうなってしまうんだろうという気持ちになってしまうものの、ストーリー自体はきちんと完結しているため、安心して読むことができると思います。
ギャンブル漫画が好きだという方や、福本先生の他の作品は読んだことがあるけど「銀時ん」は読んだことがないという方におすすめです!
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